Kylix3 インストール篇 

 

 

 

 

Vine Linux3.1インストール

ブート用ファイルのダウンロード

 

下記のFTPリンクより任意に選択しました。

How to get Vine Linux」 http://vinelinux.org/getvine.html#ViaFTP

その中で、今回はセカンダリサーバーのRing Server Projectを使用しました。

以下のファイルをダウンロード

 

http://www.ring.gr.jp/pub/linux/Vine/Vine-3.1/i386/dosutils/ 

http://www.ring.gr.jp/pub/linux/Vine/Vine-3.1/i386/images/bootnet.img

 

dosutilsの中の Rawrite.exe にて ネットワークインストール起動ディスクをを作成します。

 

C:\> cd temp (ファイルがある位置)

C:\temp> rawrite

Enter Disk image source files name: C:\temp\bootnet.img

Enter target diskette drive: a:

C:\temp> exit

 

 

インストール開始

 

ブート用FDを挿入して、リセットする。 テキストモードにてインストールを選択。

インストール元の指定は下記ですが、もちろん、他のサーバでも可能です。

ü         サーバ:www.ring.gr.jp

ü         パス:/pub/linux/Vine/Vine-3.1/i386

 

Vine Linux 3.1 のインストールでは、ビデオカードの(X設定)自動認識がうまくできました。

Vine Linux 2.5 のインストール時には、その自動認識はできませんでした。

 

インストール終了まで、約1時間です。

インストール後、ライブラリのアップデートを行います。

 

# apt-get update

  (いろいろなメッセージが出る。 もう一度実行する必要あり。)

# apt-get update  (2回目)

# apt-get upgrade

 (自動インストール実行。)

 

 

Kylix3 Open Editionのインストール

Kylix 事前テストプログラム

Kylix 事前テストプログラムを、Borland Kylix を利用できる Linux ディストリビューションの

検査に使用します。(ボーランド推奨)

Kylix のインストール前に、このテストプログラムを実行してみます。

 

http://www.borland.co.jp/kylix/pretest/ 

 

まずプレテストでは最終的に全てOKでした。 ↓

 

== テスト結果 ==

# cd kylix3_open/borpretest

# ./testsystem

Borland Kylix System Compatibility Test

Checking loader....OK

Checking kernel >= 2.2....OK

Checking libc >= 2.1.2....OK

Checking libjpeg >= 6.2.0....OK

Looks GOOD !!!

This system should be able to run Borland Kylix!

== ここまで ==

 

セットアップを実行すると、libX11.so.6とlibstdc++-libc6.1-1.so.2がないと出ましたが、

これについてはドキュメント(PREINSTALL)に記述があり、シンボリックを貼ることでOKです。

 

# cd /usr/X11R6/lib

# ln -s libX11.so.6 libX11.so

 

 

Kylix ダウンロードサイト

 

起動にはキーが必要です。ユーザー登録(無料)して発行してもらいます。

URLは以下の通りです。

http://www.borland.com/products/downloads/download_kylix.html

 

ダウンロードしたファイル名は、kylix3_open.tar.gzです。

メールにて送られてくるキー(registration code)ファイル名は、reg92.txtです。

それをホームディレクトリ(今回は/root)へ保存する。

メールに添付された reg92.txtは中身をいじらず、そのまま保存して使います。

 

 

インストール(失敗編)

 

/rootディレクトリ下にKylixディレクトリを作成し、その中にダウンロードしたkylix3_open.tar.gzとreg92.txtを置きました。

 

コンソールを開き、cdコマンドでkylix3_open.tar.gzのあるKylixディレクトリ下に移動します。

# cd Kylix [Enter]

 

次にtar xvzfコマンドで、圧縮アーカイブを展開します。

# tar xvzf kylix3_open.tar.gz [Enter]

 

新たに出来たkylix3_openディレクトリ内に移動します。

# cd kylix3_open [Enter]

 

中にあるセットアップ用シェル(setup.sh)を起動します。

# sh setup.sh

 

を実行すると、メインプログラムインストール直前で次のような“RPMエラー”が出て、中断してしまいます。

 

== インストールLog ==

 

         BORLAND KYLIX 3

 

Would you like to use Japanese in the install?

Yes/No (Default Y) If you want to quit this setup, please hit Q)uit

 

依存関係を確認しています...

Kernel バージョン >= 2.2.0....OK

Glibc バージョン >= 2.1.2....OK

X11 サーバー....OK

Libjpeg バージョン >= 6.2.0....OK

Libgtk バージョン >= 1.2.0....OK

 

〜 中略 〜

 

----====== Borland Kylix 3 インストールプログラム ======----

RPM エラー:

エラー: 依存性の欠如:

        bpldesignhooks.so.6.9 は kylix3_ide-1.0-1 に必要とされています

        bplrtl.so.6.9 は kylix3_ide-1.0-1 に必要とされています

        bplvcl.so.6.9 は kylix3_ide-1.0-1 に必要とされています

        bplvclex.so.6.9 は kylix3_ide-1.0-1 に必要とされています

        bplvisualclx.so.6.9 は kylix3_ide-1.0-1 に必要とされています

        libole32.borland.so は kylix3_ide-1.0-1 に必要とされています

        libwine.borland.so は kylix3_ide-1.0-1 に必要とされています

        libwine_unicode.borland.so は kylix3_ide-1.0-1 に必要とされています

        winhelp.so は kylix3_ide-1.0-1 に必要とされています

        libborqt-6.9.0-qt2.3.so は kylix3_ide-1.0-1 に必要とされています

        libcomctl32.borland.so は kylix3_ide-1.0-1 に必要とされています

        libdcc.so.6.9 は kylix3_ide-1.0-1 に必要とされています

        libmpr.borland.so は kylix3_ide-1.0-1 に必要とされています

        liboleaut32.borland.so は kylix3_ide-1.0-1 に必要とされています

        libshell32.borland.so は kylix3_ide-1.0-1 に必要とされています

        libversion.borland.so は kylix3_ide-1.0-1 に必要とされています

        libxmlide.so.6.9 は kylix3_ide-1.0-1 に必要とされています

'setup.data/packages/kylix3_ide-1.0-1.i386.rpm' RPM ファイルをインストールできません

setup.data/regvers.sh: line 7: /usr/local/kylix3/bin/kylixpath: そのようなファイルやディレクトリはありません

cp: ``/root/.borland/delphi69rc'' を stat できません: そのようなファイルやディレクトリはありません

cp: ``/root/.borland/bcb69rc'' を stat できません: そのようなファイルやディレク トリはありません

cp: ``/root/.borland/debug69rc'' を stat できません: そのようなファイルやディレ クトリはありません

 

インストール中にエラーが発生しました。

エラーコード: -10

設定は続行できません。

もしこのエラーメッセージが表示された場合はテクニカルサポートにご連絡ください。

 

インストールの中止 - ファイルの削除中

 

== ここまで ==

 

Borlandへ問合せをしたところ、

基本的に、Kernel 2.4 では、動作に不具合があり使えない報告が多数ありとの回答です。

Vine Linux だと 2.6以前を使用してくださいとの事でした。(Vine Linux 3.1はKernel 2.4)

 

インストール時の不具合についてはわからないとの事です。

        libmpr.borland.so は kylix3_ide-1.0-1 に必要とされています

等のBorlandが含まれるライブラリは、Kylixのダウンロードモジュールに含まれるものらしいので、

このエラーは、解凍が正常に行われていないために発生しているのではとの見解です。

インストールフォルダについては、特に指定はないとのことです。

(こちらでは、デフォルト設定のままでインストールしています。)

 

 

インストール(成功までもう一歩編)

 

Kylix のWebサポートページにRed Hatに関して下記の記述があったので、実行したところインストール成功しました。

 

Red Hat Linux 8.0に含まれている rpm version up(4.1-1.06)は、

従来の rpm(4.0.x系)と互換性が損なわれている部分があるため、

通常のインストール手順である

 

# sh setup.sh

 

でインストールした場合に、多数のエラーが表示されて正常にインストールができません。

この場合、インストールオプションとしてrpmを指定しないように -m オプションを付け、

 

# sh setup.sh -m

 

としてください。

 

 

インストール完了時のメッセージは下記の通りです。

 

**** 重要 ****

GNOME/KDE のメニュー項目をインストールした場合は,

X Windows を再起動してメニュー項目を表示させてください。

 

実行時間環境が正しく設定されていることを確認するために,

Kylix を GNOME/KDE メニューから起動するかまたは

コマンド : "startdelphi"を入力して起動してください。

C++ 機能にはコマンド : "startbcb"を入力してください。

 

 

インストールを完了したら、startbcb コマンドでC++起動されます。

Pascal機能時はstartkylix コマンド使用)

 

# startbcb

/usr/local/kylix3/bin/bcblin: error while loading shared libraries: libstdc++-libc6.1-1.so.2: cannot open shared object file: No such file or directory

 

上記のようなエラーメッセージが出たので、下記のライブラリをVineSeedから追加インストール。

 

# rpm -ivh libstdc++2_9-2.9.0-24vl22.i386.rpm

準備中...                ########################################### [100%]

1:libstdc++2_9           ########################################### [100%]

 

再度実行

# startbcb

 

 

しかし、サンプル“Clock”を実行させると、特に問題ない箇所で構文エラーとなります。

 

なお、

# startkylix

で実行されるDelphiバージョンでのサンプル“Clock”は正常に動作します。

 

 

非公式ライブラリのインストール(最終的に成功編)

 

下記のWebサイトにコンパイルエラー[RedHat8.0/9 でコンパイルできない?]に関する情報がありました。

http://www.sekine-lab.ei.tuat.ac.jp/~kanamaru/Programming/kylix3.html

 

まず、”compat-glibc-6.2-2.1.3.2.i386.rpm” をネット上からダウンロードしアップデート。

(今回は→ http://linuxsoft.cern.ch/repository/73X/compat-glibc-6.2-2.1.3.2.i386.html)

 

#rpm -Uvh compat-glibc-6.2-2.1.3.2.i386.rpm

#startbcb                       ← Kylix3(C++)を起動。

 

Kylix3を起動後、[プロジェクト]の[オプション]の[ディレクトリ/条件]のタブ内で

 

インクルードパス /usr/include ー> /usr/i386-glibc21-linux/include

に書換え、順位を一番最初にする。

 

ライブラリパス /usr/lib ー> /usr/i386-glibc21-linux/lib

に書換え、順位を一番最初にする。

 

 

上記の修正をデフォルトに設定しました。

この[プロジェクト]の[オプション]は

Projectごとに記憶されているので、もともと入っているサンプル実行時は修正が必要です。

 

次に、

/usr/local/kylix3/bin/startbcbのスクリプトの

#!/bin/bash

の次の行に

export LD_ASSUME_KERNEL=2.2.5

を加えます。

 

# startbcb              ← Kylix3(C++)を再起動。

 

以上で、VineLinux3.1上でコンパイル正常終了し、実行できるようになりました。

 

 

ランタイムライブラリの追加

 

生成ファイルを実行するためには、Kylix3のインストールとは別にランタイムライブラリのインストールが必要です。

        ftp://fr.rpmfind.net/linux/sourceforge/s/sk/skychart/libborqt-6.9.0-2.i386.rpm

上記URLより、ライブラリをダウンロードして追加します。

 

# rpm –ivh libborqt-6.9.0-2.i386.rpm[ENTER]

 

サイトによっては、 "/usr/lib/kylixlibs3" にインストールされ、

"/usr/lib/kylixlibs3" の一行を tc/ld.so.conf へ追加し、

 # ldconfig

を実行する必要があります。

 

 

telnetの設定

 

デフォルトでは外部からのtelnetサービスが利用できないようになっています。

 

/etc/inetd.conf の設定

(変更前)

#ftp stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd in.ftpd -l -a

#telnet stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd in.telnetd

 

(変更後 telnet,FTPを外部から利用できるようにする)

ftp stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd in.ftpd -l -a

(1行 開ける)

telnet stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd in.telnetd

------------------------------------------------------------

/etc/hosts の設定

192.168.1.166 Linux-server

------------------------------------------------------------

/etc/hosts.allow の設定

swat: localhost

------------------------------------------------------------

/etc/hosts.deny の設定

swat: ALL

------------------------------------------------------------

 

inet 再起動。

# /etc/rc.d/init.d/inet restart

 

しかし、外部よりtelnet へログイン出来ない為原因調査を行いました。

 

調査の結果、 telnet-server がインストールされていないためらしく、Vineseedより

telnet-server-0.17.x-30vl1

をダウンロードしてインストールしたら、telnet 接続できました。

 

 

ftpの設定

 

デフォルトでは外部からのFTPサービスが利用できないようになっています。

 

/etc/inetd.conf の設定

(変更前)

#ftp stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd in.ftpd -l -a

(変更後)

ftp stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd in.ftpd -l –a     ← コメントを外す。

 

/etc/proftpd.conf が設定ファイルとなっているので

inetdを介してサーバを立ち上げるように ServerTypeの部分をinetd に変更する。

 

#ServerType                     standalone

ServerType                      inetd

 

[ アプリケーション ] → [ システム・ツール ] → [ サービスの管理 ]  とクリックして

[ サービルの管理 ] を起動し、一覧から proftpd にチェックを入れる。

次にそのまま 「 サービスの設定 」 をクリックして、画面が表示されたら 「 起動(S) 」 ボタンをクリックします。

 

その後、inet 再起動。

# /etc/rc.d/init.d/inet restart

FTP起動は以上です。

 

ntpの設定 (NTPサーバ、クライアント) (4.2.0.-0vl3)

システム時刻の保持の為 ntp の設定を行ないます。

 

■システム時刻を合わせる。

システム時刻が大幅にずれていると、ntpでは同期に時間がかかったり同期できなかったりする事があるらしいので、

まずntpdateを使用して時刻を合わせる。 

尚、ntpdateの「-u」オプションの指定は、LAN内からルータ経由で外部へ問い合わせる場合に必要。

 

# ntpdate -u clock.tl.fukuoka-u.ac.jp  ←国内stratum1 NTPサーバ。

Looking for host clock.tl.fukuoka-u.ac.jp and service ntp

host found : clock.tl.fukuoka-u.ac.jp

15 Nov 02:00:04 ntpdate[14442]: adjust time server 133.100.11.8 offset -0.330596 sec

# hwclock --systohc  ←ハードウェア時刻を、現在のシステム時刻と同期する。

 

/etc/ntp.confを編集する。

以下を最後尾に追記する。

 

# 国内stratum1 NTPサーバ(福岡大学)

server clock.tl.fukuoka-u.ac.jp

server clock.nc.fukuoka-u.ac.jp

 

■起動の設定

自動起動するように設定する。

 

# chkconfig ntpd on

# chkconfig --list ntpd

ntpd 0:off 1:off 2:off 3:on 4:on 5:on 6:off

 

起動する。

 

# service ntpd start

ntpdを起動中:     [  OK  ]


 

■動作確認

動作の確認をするため以下をターミナルで実行する。

(同期を待つため、10分程経ってから確認をする。)

 

# ntpq -p

     remote           refid      st t when poll reach   delay   offset  jitter

==============================================================================

 LOCAL(0)        LOCAL(0)        10 l    8   64   37    0.000    0.000   0.002

*clock.tl.fukuok .GPS.            1 u    9  256   17   47.507  1970.45   0.899

+clock.nc.fukuok .GPS.            1 u    6  256   17   46.200  1970.51   0.995

 

 

 

samba のインストール

 

作業のし易さを考慮して“SAMBA”の設定をしました。

 

samba-swatにて設定

Mozillaから、http://localhost:901と入力。

smb.conf がうまく生成されない?)

 

smb.conf の手動設定

# Global parameters

[global]

        coding system = euc

        client code page = 932

        workgroup = Workgroup

        server string = Samba %v

        encrypt passwords = Yes

        password level = 8

        writable = No

        browseable = Yes

        security = user

        map to guest = Bad User

        socket options = TCP_NODELAY SO_RCVBUF=8192 SO_SNDBUF=8192

        dns proxy = No

        guest account = smbguest

        allow hosts = 172.17.

        print command = /usr/bin/lpr -l -r -s -P%p %s

        lpq command = /usr/bin/lpq -P%p

        printcap name = /etc/printcap

        status = Yes

        dead time = 360

        os level = 1

        log file = /var/log/samba/log.%m

        log level = 1

 

[homes]

        writable = Yes

        create mask = 0744

        directory mask = 0755

        comment = %U's Home directory

#       read only = No

        browseable = No

 

[printers]

        comment = All Printers

        path = /var/spool/samba

        print ok = Yes

        browseable = No

        public = Yes

        create mode = 0700

 

password 設定

root で   # smbpasswd -a root(ユーザ名)

でパスワードを設定する。

 

上記設定で起動しても動作しなかったため、

一度samba 関連のモジュールをアンインストールして、同一バージョンをインストール

したら動作するようになりました。

バージョンは

samba-3.0.10-0vl1  、 samba-common-3.0.10-0vl1

 

sambaのパッケージをインストールします。

# apt-get install samba

 

samba 起動は以上です。